美術館に行くことが好きです。
ここ数年はコロナの影響もあり、訪問頻度が落ちていました。
久し売りに美術展に行ったところとてもよかったのです!
この気持ちを残そうと思います。
少し前のことになるのですが
2月27日に世田谷美術館で開催されていた
「倉俣史朗のデザイン 記憶のなかの小宇宙」に行きました。
美術展は「○○美術館展」「春」などテーマあるものと、
作者にスポットを当てたものがあります。
今回は「倉俣史朗さん」というデザイナーの方の展示でした。
一人の方の作品をたくさん見ると、新しい感覚を
得られることがあるので楽しみにしていました。
インテリアデザイナーの方なので、作品ひとつ一つが大きかったです。
椅子、引き出し、バッグなど文字にしてしまうと普通のものですが、
倉俣さんのデザインしたものは存在感があります。
家具には「機能」と「デザイン」の両面がありますが、
倉俣さんの家具は「デザイン」に力が置かれています。
普段、「機能」を重視する私にとって、新鮮な感覚です。
一般的に引き出しは長方形のシルエットを持つものが多いですが、
倉俣さんの作品にはカーブがありました。
そのことでただの引き出しではなく、コンセプトがある
意味を持つ引き出しだということが感じられます。
引き出しの形が変わるだけで、「何が入っているんだろう」と
想像が膨らんだことも面白い点でした。
「重力を感じない」ということもコンセプトにありました。
作品を見たときに「浮いている」という感覚が持てた時、
倉俣さんに近づけたような気持ちになりうれしくなります。
倉俣さんの作品を見ていて気づいたことは
「コンセプトがあることの重要さ」です。
逆に軸があることで広がりがあるように感じました。
常にコンセプトをを意識していると、
さまざまなものに応用していけるのかもしれません。
振り返って、自分のコンセプトってなんだろうと
考える瞬間がありました。
「シンプルに」「わかりやすく」「広がりを持つ」という
言葉が思いつきます。
まだ自分ではこれを一つで表現できていません。
自分の中で湧き出る感覚を逃さないように
意識をしていきたいと感じました。
日常の生活で、その人の100%をぶつけてもらえる機会は
そう多くありません。
でも美術展、映画、読書では作者の100%を感じることができます。
2,000円ほどでいろんな方の100%に触れられると思うと、
とてもコスパもいいリフレッシュ方法です。
美術展に行き、今まで触れたことのない感覚を得る瞬間、
心が満たされる気持ちになります。
この心の充実感をたくさん得るために
これからも美術展に行きます。