シンプルに暮らしたい

自分にとってちょうど良いサイズの暮らしについて考えています

オーブンで唐揚げを作ったことと、自分の能力

自分で自分のことはわかっているようでわかっていない。

「とり肉が好きだな」ということはわかっていたけれど、

自分が認識していたよりもずっととり肉が好きだということに気づいた。

 

スーパーで買うお肉はダントツでとり肉。

この夏はとりむね肉でサラダチキンを毎週のように作っていたし、

秋以降はよく唐揚げを食べたくなって、帰り道に買っている。

 

最近、とり肉料理の中でも「唐揚げ」が好きだなと意識した。

今までも「唐揚げが好き」という気持ちはもちろんあったけれど、

どこか「子供っぽい」とか「恥ずかしい」という気持ちがじゃまして

「唐揚げが好き」と言えずにいた。

そういう気持ちを振り解いて「唐揚げが好き」と言ってみたら、

少し世界が広がった。

 

「唐揚げ好き」と言う前は、「おいしそうな店があったら買って食べよう」

という気持ちだった。

しかし今は「おいしい唐揚げを作ろう」とマインドが変わった。

 

でも気になるのはカロリー。唐揚げはおいしいけれど、食べ過ぎは禁物。

そこで「どうにか、唐揚げを食べてもカロリー過多にならない方法」を

考えるようになった。

 

とり肉に片栗粉がつきすぎないように、粉をふるい落とすと

油を吸う量が減るので、いいのではないか。

油をたくさん使って「揚げる」のではなく

油の量を減らして「揚げ焼き」のような状態がいいのではないか。

 

いろいろ考えているうちに、

「そうだ、うちのオーブンレンジは多機能だった!」ということを思い出した。

本棚にある「レシピ集」を読み返す。

「油を使わずオーブンで唐揚げ」というのがある!!

早速、レシピにある「油を使わない唐揚げ」を作ってみた。

 

「油を使わない唐揚げ」は、油で揚げたての唐揚げにはかなわないものの、

「カロリーを抑えられる」そして「自分で作っている」という点で

自分を満足させるものだった。これからはオーブンで唐揚げを作ろう。

 

そしてそのとき気づいた。「ピン!」とひらめいたと言う感じ。

私は今まで自分が持っているオーブンレンジを使いこなしていない。

その機能があることを知っていても使っていない。

それって、自分自身の能力にも言えることなんじゃないかと。

 

私は「唐揚げが好き」と言う気持ちを封印していたことで

「オーブンで唐揚げを作ることができる」と言うことを見逃していた。

自分が「好きだ」と言う前向きな気持ちに蓋をすることは

オーブンの能力にも蓋をしていた。

 

自分に素直な気持ちでいることの大切さ、ってこういうことなんだ。

自分がやりたいこと、試してみたいこと、食べたいもの。

前向きな気持ちがあるものは、どんどん言葉にして実現しようとすると

今まで気づいていなかった能力も発揮できるかもしれない。

 

自分がどうしたいのか、どうなりたいのか。

人の意見や評価を気にせず、自分が強く思う方向に進んでいくこと。

この姿勢を持つことの大切さがわかった。

 

「唐揚げが好き」と言えるようになった私は

それまでの、気持ちを抑えていた私とは違う。

自分の意思で進みたい方向にいく。

 

この気づきをくれた「唐揚げ」は私にとって

また格段と特別な食べ物になりそうだ。